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嵐亭のご案内

八賞軒八賞軒

八賞軒

この建物は、明治43年に嵯峨遊園株式会社により設置されました。
嵐山の全景を目の前にした絶景のこの場所は、亀山離宮の桟敷殿のあったところであろうと言われております。「八賞軒」の由来は、京都の詩人たちが此処に集まり、嵐山の八景を質する詩を詠んだことに基づいておりますが、それらの詩は扁額となって現存しております。

嵐山八賞詩

花          谷 如意

芳山無此水(芳山に此の水無く)
墨陀無此山(墨陀に此の山無し)
我來叫絶勝(我来たつて絶勝と叫ぶ)
花滿山水間(花は満つ山水の間)

瀑          江間 天江

教峰櫻樹底(敷峰櫻樹の底)
奔水似驚蛇(奔水驚蛇に似たり)
潟下何嫌細(潟下何ぞ細きを嫌わん)
跳珠半是花(跳珠半ば是れ花)

螢          市村 水香

飛螢千萬點(飛螢千萬點)
點々出烟汀(點々烟汀を出づ)
冷焔和風散(冷焔風に和して散ず)
溪山夜色青(溪山夜色青し)

紅葉         山田 永年

秋深霜氣闌 (秋深く霜氣闌なり)
楓錦裹全山 (楓錦全山を裹む)
若取春花此 (若し春花を取りて比すれば)
賞心伯仲間 (賞心伯仲の間)

新緑         小野 湖山

游觀適任意  (游觀人意に適す)
和暖得天時  (和暖天を得るの時)
名山靈淑気  (名山靈淑の氣)
新緑自然奇  (新緑自然に奇なり)

石鷄         長谷川秋水

風冷月清夜 (風冷やかに月清き夜)
石鷄聲自幽 (石鷄の聲自ずから幽なり)
尋來不知處 (尋ね来たりて處を知らず)
遠在碧灘頭 (遠く碧灘のほとりに在り)

月          山本 鴻堂

拍々叫沙禽  (拍々沙禽叫ぶ)
水明夜無霜  (水明かにして夜霜無し)
一橋又一橋  (一橋又一橋)
孤月随人後  (孤月人後に随う)

雪          大竹 蒋逕

片々逐風散 (片々風を逐つて散ず)
粉々拂水斜 (紛々水を拂つて斜めなり)
依稀三月暮 (依稀たり三月の暮)
吹滿滿山花 (吹き滿つ滿山の花)